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明るくていい子だけど・・・

仕事で後輩に八つ当たりする悪い癖

ADHDにはいくつかの特徴があります。
その中でも興味や関心が強く決断が早い、そしてこだわりや探求心でとことん突き詰めることができるという点は、考え方によっては職場や学校でポジティブな影響をもたらしてくれるものです。
しかし、妥協したくない、失敗すると自分が許せなくてイライラするという短所も、残念ながら持ち合わせていることは否めません。

ADHDを持っている人に対して、「明るくていい子だけどキレると怖い」というイメージを持つ人は少なくありません。
例えば私の場合、上司から頼まれた仕事の締め切りが迫ってイライラしている時に、後輩が最悪のタイミングで書類をチェックしてほしいと持ってきたことがありました。
後輩は私がどれだけ忙しいのか、またパニック状態に陥っているかなど知りません。
だから、後輩は悪くないのです。
それなのに大人の冷静な対応ができず、パニックがマックスになっている状態で後輩に「今忙しいから無理!どうしてこんなタイミングで持ってくるの?」と八つ当たりしてしまって、ADHDの悪い部分がダダ洩れてしまったと後から後悔しました。

興味や関心が高いという点、こだわりが強くて瞬時に行動できるという点が職場では上司からも高評価されていますし、私自身もそれが自分の良い所だと考えています。
しかしADHDの場合、自身のイライラなどを抑えられず周囲に当たり散らしてしまう傾向が高いという点は、私も含めて自覚しておいた方が良いかもしれません。

ADHDは後から自己嫌悪になることが多い

明るくていい子だけどキレると怖くて手に負えないという理由で、私は彼氏から別れを告げられたことがあります。
発端となった理由は、後から考えると些細な事でした。
彼氏から、部屋が汚れているから片付けたほうが良いと言われたのです。
スイッチが入ってキレてしまった私は、泣き叫びながら彼氏を思いやりのない人間だとののしりながら、キッチンのテーブルに出ていたお皿も彼に向って投げつけてしまいました。

後から考えると、自分でもキレたら何をするか分からないヤバイ人間だと思います。
しかしキレているその瞬間は自分の行動を抑えることができませんし、私の気持ちを踏みにじる彼氏の言葉に対して、自分では正当性をもって非難しているつもりでした。
別れた彼氏は、きっと私のそうした行動に対して、とても辛抱強く見守ってくれていたのでしょう。
しかしその日は、大きなため息をついて言葉もなく出ていきました。

しばらくして冷静になってから、私はひどい自己嫌悪に陥りましたが、後の祭りだったことは言うまでもありません。
こうした行動は、自身でそれなりコントロールすることは可能です。
しかしやはり難しいので、症状がひどく出てしまう人はお薬を飲んだりしながらうまく付き合うことが必要です。