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運転中グチが多くなる

運転中グチが多くなるのはADHDの特徴

自身のイライラやパニックなどの感情をうまくコントロールできないという点は、多くのADHDに共通する特徴です。
職場でイライラして他人に八つ当たりするということもありますが、多くの人が経験するのは、運転中の愚痴ではないでしょうか。

運転していると、軽くイライラすることは起こります。
道路に広がって歩いている歩行者や自転車に対しては、誰でも邪魔だなと思うでしょう。
また、歩道を走っていたはずの自転車が突然車道に飛び出して来たらヒヤリとします。
場合によってはパニックになってしまうドライバーもいるのではないでしょうか。

そうしたヒヤリ体験やイライラ体験によってスイッチが入り、車を運転しながら相手に文句を言ったり愚痴を言ったり、場合によっては相手には聞こえないものの罵倒しながら運転するADHDドライバーもいます。
こうした運転中の愚痴は、他に同乗者がいなければ問題なしと考える人は多いです。
なぜなら、口に出すことによってADHDの人はストレスを解消できるからです。
できるだけリラックスした状態で運転することは安全のためにも必要なので、自分で愚痴が多いなと思っても仕方ないと考える人は多数います。

同乗者が嫌になるほど口が悪くなる

しかし、車の中に同乗者がいる場合、ADHDドライバーの愚痴や文句が同乗者を不快にさせてしまうことはあります。
本人には聞こえないとはいえ、相手を悪い言葉でののしるという行為が同乗中に頻繁に、そして連続的に起これば誰でも嫌な気分になるでしょう。
「文句が多い」と注意したとしても、残念ながらADHDは文句や愚痴を言うことによってストレスを内側に貯めない対策をしているため、直してもらうことは難しいかもしれません。

グチを言うことはADHDにとってはストレス発散

ADHDの人にとって、ストレスをためないために愚痴を言います。
この行動は、本人が無意識のうちに行っていたとしてもストレス発散の行為と考えられます。
それでは、ドライブ中の愚痴をやめさせる方法はないのでしょうか?

1つ目の方法は、ADHDではない人が運転をするというものがあります。
助手席に乗っていても、ADHDの人はイライラして文句を言うかもしれません。
しかし、ハンドルを握っているかどうかによってイライラ度は大きく変わります。
そのため、ADHDドライバーの愚痴に耐えられないという人は別の人が運転するという対策方法が効果的です。

2つ目の方法は、楽しいおしゃべりをして路上のイライラ要因から注意をそらすというものがあります。
楽しいおしゃべりをしていても、ドライバーは路上に注意を払っています。
しかし、楽しい気持ちでおしゃべりに花が咲いていれば、普段はイライラして罵倒するようなシチュエーションでもそれほどイライラしない可能性が期待できます。