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  3. ADHDの女性によく見られる特徴とは

ADHDの女性によく見られる特徴とは

女性のADHDにはこんな特徴が多い

発達障害として知られているADHDには、多動性や衝動性、そして不注意などの症状が多く見られます。
しかしこの症状は、実は年齢や性別によって異なっており、男性よりも女性によくみられる症状もあります。
例えば小学校ぐらいの女子だと、ぼーっとして自分の世界に浸っていることが多かったり、また空想にふけるといった特徴がよく見られます。
ただし、これはADHD以外の女子にもみられる傾向があるため、なかなかこの症状だけでADHDだと判断することは難しいものです。

それでは、大人の女性にはどのような症状がよく見られるのでしょうか?
共通して起こりやすいのは、不注意です。
これはワーキングメモリと呼ばれる、短期記憶の容量が少ないことが原因だという仮説があります。
具体的には、例えばスケジュールの管理が上手くできなかったり、仕事ではケアレスミスが多かったり、優先すべきことを先延ばしにしたり、また状況を考えずにその場の流れで仕事を引き受けてしまうといった特徴が挙げられます。

また、お金の管理が上手くできないために金遣いが荒くなったり、衝動買いをするという傾向はADHDを持つ多くの女性に見られます。
さらに、他人と金銭トラブルを起こしやすいといった特徴もあります。

女性のADHD対応策とは?

上記のような症状がみられる女性のADHD対策方法としては、どのようなものがあるのでしょうか?
専門家が推奨する対応策は主に2つあり、1つは環境調整というもので、これは自身を取り巻く環境を、自身に合わせて調整するというアプローチ方法です。

環境というのは、生活する上での環境に加えて人間関係なども含まれます。
例えば周囲の視線が気になって集中できないという人なら、パーテーションを使って視界を遮断するという方法が有効かもしれません。
聴覚過敏の人なら、ノイズキャンセリングやイヤープラグなどのデバイスを使う方法も良いでしょう。

ただしこの方法はADHDについての理解がない人にとっては理解が難しかったり、さらに人間関係のトラブルを引き起こすリスクがあります。
そのため、自分の特性を理解した上で、周囲にも理解を求めるなど体制づくりがとても大切です。

2つ目の対応策は、精神療法によるアプローチです。
これは認知行動療法と呼ばれるもので、偏った認知を改善しながら状況やシーンに合わせて言動するべくトレーニングをするという方法です。
一朝一夕で克服できるアプローチ法ではないものの、プロによるリフレーミングやアンガーマネージメント、またコントロールフォーカスなどのカウンセリングを受けることで認知のゆがみは少しずつ矯正できます。