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ノリで買ったバイクを乗りこなせなかった話

私がバイクに憧れて手に入れ、それなりに楽しんだものの、最終的に手放すまでの話です。

バイクに興味を持ったきっかけ

バイクに興味を持ったのは、手軽にいろんなところに足を伸ばせそうだなと思っていたから。小回りの効きにくい自動車よりも楽しそうだな、と思いました。私も勢いで免許を取って、その足でバイクショップへ行き、値段もろくに見ず、バイクを買いました。

それ自体は後悔していません。いい経験だったなあと思います。実際にバイクに乗ってみると、自動車とは比べ物にならないほどのワクワク感を感じました。

怒涛のヒヤリハット

幸いにも、事故は起こしませんでした。事故はなかったとはいえ、ヒヤリハットは増えました。

ADHD特有の不注意傾向がある私は、いわゆる注意視野が狭いという特性があります。つまり、注意を向けられる視野が狭いということ。

バイクでは、曲がるにもコツが必要ですし、雨が降ったときにマンホールやら落ち葉やらを踏んでしまうと簡単に転倒します。猛スピードで走りながら地面にも車にも注意を向けなければならないバイクで、私は何度もヒヤリハットを経験しました。

立ちごけは日常茶飯事でしたし、接触すれすれになったこともありました。事故を起こさなかったのはラッキーだったからだ、と今でも思います。

カスタムにハマりいよいよ乗れなくなる

結局、バイクに乗るのはドーパミンを刺激してくれるくらい楽しいことでしたが、それと同じくらいの恐怖もありました。事故を恐れて頻繁には乗らなくなってしまったのですが、今度はカスタムにハマりました。

定番のマフラー交換やシート交換だけでは飽きたらず、エンジンまでいじりました。それで、ますます乗れなくなっちゃったんですね。走ろうとしたらエンジンの音が異様で、安全を取って辞めたこともあります。

もうここまでぐちゃぐちゃにしちゃったので、思い切って売ることにしたんです。バイクショップでの見積もりが低くて、「当然だよね…」と思いつつ、もう二束三文で売ってもいいや、という気持ちでした。

そんなとき、友人がオンライン見積もりもあるよ、と教えてくれたので、色々調べてみたんです。オンラインで買い取っているお店では、バイクの状態だけではなく、パーツの価値も見てくれて、他のお店よりも高く買い取れるそうです。

いろいろ調べてみて、最終的にバイクワンに売りました。バイクって走るかどうかじゃなくて、パーツとかの価値も観てくれるんですね。壊れてしまいましたが、いい値段で売れて良かったです。

売ってしまった後も「もう一度チャレンジしてみたいかも…」と思うこともありますが、ブランクがあるので怖いんですよね。そういうわけで、しばらくは自動車を足にしています。

ヤマハが調査したところによると、バイクの免許を持っていて、かつバイクも持っている人は、全体の3割に留まっているとか。バイクはお店を選べば高く買い取ってくれるので、思い切って買ってみてもいいかもしれません。